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フロリヤード2012 Villa Flora
 来年の4月から約半年間にわたり、オランダのフェンローで10年に一度の世界最大の花博覧会が開催される!

日本はオランダとの長い間の親密な友好関係と日本の花き等の園芸産業振興にとって有意義だという観点から、震災後間もない5月末に農水省が幹事となり公式参加することが決まった。

昨日は、主立った花業界団体が参加して、2度目で最後の基本計画検討委員会が開催され、基本方針の整理、展示テーマ、コンセプト、出店計画案、輸出促進や広報企画など専門部会の経過が報告された、本事業が目的達成のために業界が一丸となって取り組むための合意形成と自主的な参加協力が今回の基本権等委員会の目的である。

今後は各部会(企画運営、輸入促進、コンテスト、広報企画)が詳細について話し合われ具体的な方向が決まってくるだろう。

フロリヤードは1960年にロッテルダムで最初に開催された国際博覧会で、2回目の1972年にアムステルダムでフロリヤード最大の430万人もの動員された後、10年に1回開催され、今回のフェンローで6回目の国際博覧会になる、私も花の業界に入りたての頃、1982年のアムステルダムのフロリヤードに一ヶ月間、ユーレイルパスと寝袋をバックパックに入れて、初めての海外旅行をしたことを思い出します。
前回日本は10年前のハールレマミーア国際園芸博覧会にも参加し、日本の花は品評会でも数々の賞を獲得しましたが、あまりそのことが日本国内の消費者に知らされる事はありませんでした。

今回のフェンローは、ここのところのヨーロッパの経済状況や40年前から下降気味の動員数から反転するのは難しい状況ですが、国民の数億円もの税金を投じて、この大変時期に参加を決めたのですから、必ずこの事業を業界は一丸となって成功させなければいけません。

この事業の目的の中には、世界に誇る最高級で優れた花とそれを支える花生産技術や輸出促進をアピールすること、博覧会での日本出展への動員数、若い世代の研修による次世代の育成だとは思いますが、一番重要で達せされなければならない目的は、今回の博覧会出展がきっかけになり、国内での消費者に花に対する関心を高め、花業界の需要を刺激することが最も重要な目的です。そのためには日本国内に花のプロモーションを具体的な予算と綿密な計画で仕掛けていくことを、会期前から明確に打ち出すことが必要です。

どんなに貴重な賞を獲得しても、オランダで日本のブースに行列ができても、そのことを花業界のみならず国内の消費者に知らしめて、その後の販売につなげていくプロモーションにつながってなければ10年前と同じようなことを繰かえすことになります。
また、そのことが明確に裏付けされてこそ、業界が一丸となって取り組むための合意形成と自主的な参加協力が実現し、質の高い事業の成功へとつながっていくのです。

来年、震災からちょうど1年がたった2012年の4月フロリヤードは開催されます。
日本の花業界は世界トップレベルの花の魅力を世界に知らしめ、今後の日本復興のために、花の力で大きく貢献する絶好のタイミングに博覧会は始まります。

今後、各部会が詳細に目的に向かって進めていきます、準備期間は短く、かなり難しハードルも出てくるとは思いますが、今こそ日本の底力を発揮する時です!
| イベント | 04:42 | comments(2) | - |
Garden of Hope(希望の庭) 陸前高田
震災後の7月に「花の力 for Japan」で預かった皆さんからの善意は、その後被災地の情報を集めることから始まり、現地で活動するボランティアとの交流や、支援活動のお手伝いを進める中で、手探りの活動を始めました。

花の力の支援は、まず現地の要望をくみ取ることから始まり、東北の皆さんに常に寄り添い支えていくことで、被災者の皆さんの笑顔を花で取り戻す活動です。

活動は常に心あるたくさんの人の力で支えられています。
ちょうど一週間前に43人のボランティアを乗せて決行された活動も事前情報を集める段階から、ボランティアツアーの企画を始めるまでにも並々ならぬ協力の賜です、私たちが参加した今回の陸前高田のGarden of Hope(希望の庭) にも、現地の吉田さんとボランティアさんは勿論ですが、数ヶ月前からオランダの有名ガーデンデザイナーのジャクリーンさんの来日を実現させ、現地で自ら活動の先頭でボランティアを引っ張ってきた、かねとう代表、レンさんご夫婦を初めとする花の力のメンバー、東京からボランティア参加の皆さん、そして現地に参加したくても出来なかった多くの想いが、この活動を進めてきました。
下の動画は今回のボランティアツアー以前に津波で表土を破がされ、堅い粘土質がむき出しの状態から瓦礫を取り除き、下準備を別のボランティア団体がしてくれている動画です。


私たちが行ったときでも、花を植えるにはまだまだ仕事が残されていましたが、今回は本当にメンバーに恵まれ、素敵な仕事が出来ました!
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左がマーク・チャップマンさん、右が今回の頼もしい助っ人を引き連れて参加の
有山茂寿さん、2人とも本当に頼りになる助っ人です。

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レンさんから球根の説明が始まりました!

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現地の方ではありませんよ! 
数日前から現地入りし、他のプロジェクトと掛け持ちで花の力を引っ張っているかねとう代表、今回のジャクリーンのガーデンデザインを説明しています。

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今回のパンジーは、岩手県大船渡市から調達しました!

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球根はオランダ球根協会が協力していただきました!

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地元で集まっていただいた100人程のボランティアさんと一緒に植え方の講習中!

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イケメン揃いの頼れる軍団「日本植木協会」の面々!
彼らのおかげで、エントランスの敷石や竹藪から調達した生け垣など現地にある物を工夫して本格的な仕事もしてくれました! さすがプロ集団!

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この方のおかげで荒廃した土地を見事、花壇に再生しました! 日本花き球根生産協会球根切花部会の豊島正人さん、プロ中のプロが物静かで黙々と作業を進めて、今回の縁の下を支えてくれました! ありがとうございます!

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現地のボランティアの皆さん!
明るく談笑されながら作業をしている方もいらっしゃいましたが、お話を聞くととても悲しい現実を皆さん抱えて参加されています。

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こちらの方は東京から参加した、超有名花生産者さん野島茂さん
静岡のシャクヤクを作っています。花作りのプロ、耕耘機もお手の物です!

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この方は花の力ではおなじみの現地とのパイプ役、桜野さん!
現地生産者のパンジーを手配してくれました!

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後ろ姿でごめんなさい、ナーセリーYOSHIIKEの吉池泉さん、現地で花苗を生産されていて、吉田さんのお手伝いをしてくれています。その向こうに重なって写っているのが、今回、東京から参加した葛西花市場の買参人組合の会長、最年長参加の三島さん!

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レンさん、小池さんと談笑する、素敵な笑顔のご老人は、吉田さん同様陸前高田在住で、今回の津波で最愛の奥様を亡くされながらも、地元園芸愛好のシンボルだった国道沿いの花壇再生を推進する鈴木勝井さん! とてもおしゃれで素敵なお方です!

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今回のいくつかの写真はこの方の作品です、常に東北に想いをよせ、花の力にこの人あり、この人の責任感にはいつも敬服しています!

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花の力の中で林君のキャラクターとパワーは人並みはずれています!
この三脚と下の告知板も彼の手作りです!

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今回の活動は吉田正子さんが陸前高田に笑顔をとりもどしたい一心で思い立たれのが始まりです!

当日、地元ボランティアさんと植え込みが始まる前の挨拶で吉田さんは「それぞれ自分の受け持ちの花壇は自分の花壇に花を植えるつもりでやってください、そうすればまた植えた後も気になるでしょ、皆さん東北の底力を見せてください」そんな意味のことを話されました、わたしは華奢な吉田さんが力強く話されたこの言葉が、今思い出しても、吉田さんの強い信念に感動させられます!
本当に素敵な方です!

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下の写真は大人数で一人一人は確認しづらいですが今回の団体写真です!

この高台の場所は津波がくる以前は、動物病院オーナーのご両親が住んでいた邸宅がありました。
津波は家だけではなく住人4人すべても飲み込んでいきました!団体写真の右手後方に見える黒い屋根にベージュの建物は地元の大きな博物館で屋根には三角のとんがり屋根がかすかに見えますが、津波はそのとんがり屋根の先端しか見えないほどまで水位があがり、一面すべてを飲み込んでいったそうです!

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このブログの前半の荒廃したモノクロの土地が、復興をイメージさせるように皆さんの力で明るい花畑に変わっていきました!花の力は多くの人の力によって人の幸せな笑顔を取り戻していきます。

3.11から時間が経つにつれ、次第に東北への関心は薄れていっているように感じます、花のちからすばらしい物ですが、人のちからなくしてそれを求めている人に伝えることは出来ません、花の力の活動は、たとえ小さな力だとしても被災地に想いをよせ、寄り添い続けて行くこと、被災地の事を忘れないことが何より大切なことだと感じています。

これから東北にも本格的な冬が到来します、春まで植え込みは出来ませんが、
春にまたみんなでここに来てチューリップの花を見たいと思っています。

春までこれない日々でも、想いを寄せる場所があるのは、
帰るふるさとができたみたいで、春が待ちどおしいですね!

| イベント | 10:41 | comments(4) | - |
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