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(社)全国花卸協会 第1回 通常総会in京都
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全国の花の仲卸が組織する全国花卸協会が社団法人になって初めての通常総会を
京都にて開催されました。

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「花のMVP」  水生植物について
株式会社 杜若園芸(トジャクエンゲイ) 代表取締役社長 岩見悦朗様

懇親会に先立ち、恒例の花業界の貢献者に送られる花のMVP賞では、杜若や
睡蓮など水物の生産で、生け花に限らず広く独自に生産と販売を続けられ、
日本独特の花文化を支えてきたことをたたえて表彰されました。


講演 「卸売市場の社会的役割と仲卸業者の今後のあり方」
   東京農業大学教授 藤島廣二 様

講演では、市場流通に関する研究で、市場の役割や機能について第9次市場整備
にも花業界の市場流通にも深い造詣と指針を研究、国に答申してくださいました。

お話を聞くまでは、何か小難しい話かと予想していましたが、今回の仲卸の会の
ために、具体策も含めて、とても興味深い問題を分かり易く解説いただきました。

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懇親会では、地元の舞妓さんによる舞も披露され、京都ならではのあでやかさで
とても盛りだくさんの記憶に残る記念すべき総会でした。

花き業界で(社)全国花卸協会は、流通の中核で花の需要喚起の実現にむけ
積極的に推進していくことが確認され、新理事長からは全国でさらなる会員の
獲得と情報の発信、新たな専門部会「目利き会」を発足することになりました。

「目利き会」は仲卸の本質を極め、花のすばらしさを伝えていくことを使命とし
商品を評価する知識と経験を高めながら、生産から消費者に至るすべての
段階に目を光らせ、花本来の価値を高めるために花業界に貢献することを
目的としています。

具体的な構成や活動は今後明らかになっていくと思いますが、全国の仲卸の
現場から現役の強者が招集されることでしょう。

今後、この組織が組合員の仲卸はもちろん花業界にとって本当に力になり、
社会貢献できる組織に成長することを期待しています。
| 仕事 | 01:44 | comments(0) | - |
東京都花き振興協議会
(東京の花市場各花業界団体が参集する消費税誕生時に立ち上げた花業界団体)の
企画委員会が昨年暮れから東京5市場単位で各関連団体が花振興について情報の
共有と前向きな議論の場を提供するために、世田谷市場から
「花の消費拡大懇談会準備委員会」が発足し、今までの約6ヶ月強の間に10回
懇談会準備会が開催され、世田谷市場の買参人さんを中心に拡大全体集会が
2回開催された、前回から名称をわかりやすく親しみやすく「花コミット世田谷」
※コミット( commit かかわり合うこと。関係することと一つテーブルをはさんで話し
合うサミットをイメージして命名)
世田谷から始まった話し合いは、それぞれ独自の形を模索しながら残る5市場でも
始まっています。

5/19(水)には葛西市場で第一回の全体集会が行われ、10人程度の買参人さんを
中心に市場関係者、場外の花業界関係者が集まり、気取らない前向きな話し合いが
行われました。

5/29(土)には板橋市場で第一回の全体集会が行われ、葛西同様にアンケート結果や
業界の需要喚起について、本音の話し合いが出来たと聞いています。

来る6/11(金)は北足立市場でも、準備のための代表者会議が開かれるようです。

大田市場でも動きが出てきました。

先日6/2(水)には東京花き振興協議会の企画委員会が開催され、東京5市場連携し
て生活者に花の魅力をアピールする新たな企画案が提案されました。

今後早急に各市場から実行委員が選出され具体化することになりました。

一方、先月末から東京の各市場では、産地の切り替わりなどによる品不足で高値が
続いています。

当社では、お得意様の廃業が重なり、花業界の険しい現状を再確認しました。
花業界がしぼんでいるいることは社会の変革に対応できていないのか、
必要とされない必然があるのでしょうか?

ここ数年で、町から消えていった小売り業、大きく姿をかえてほとんど消えてしまった
職種が花以外にいくつもあリましたが、花屋さんもそういった社会から必要とされない
必然性の中で、なくなってしまうのでしょうか?

現在の花業界の取り扱い小売り販売占有率は小売専門店は65%でホームセンター18%、
食品系スーパーが7%、その他10%(H19)だそうで、特に食料品系スーパーの伸び率が
著しいようです。

小売専門店の占有率が65%もある業種は現在でも珍しい業界で、日本の花業界の
成り立ちに特異な訳があります。それは全国的に花の仕入れがオール買参の市場
参加による流通が圧倒的で花市場(192社)は全花流通の85%以上を担っています。

この花市場を中心に生産者と花屋さんがつながっています。
一方でそのことが大手の参入のハードルを高くしてきたのかもしれません。

時代は大きく変わっていく転換期に来ています。好むと好まざるに関わらず変わって
きています。消費者の嗜好も常に変化してきます。
今、険しい花業界全体の問題解決は、生活者に花をもっと買ってもらう仕組みを
実現すること以外にありませんが、
そのことが出来れば、ほとんどの問題は解決します。

その方法は多岐にわたり連携して継続することが重要ですが、その基礎はすでに
花市場が中心に存在していることで、唯一日本の花業界が持続可能な未来を想像
できる重要な素地を持っています。

零細な個々それぞれだけで解決できない問題です。
生活者への花の魅力を広く発信し花を嗜む機会を増やしてもらうことのための実現に
全体が連携することが不可欠です。

生産者、市場、流通、小売店、その他すべてが、生活者へ向かって連携したときに、
花業界はその一歩を踏み出せると確信しています。

東京都花き振興協議会の新たな企画案は、今出来る花業界の連携の一つだと期待して
います。

花業界の未来に真に輝く一筋の光明を期待する日々がつづきます。
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