せわしい日々の峠を越えた先週末に、気を使わない級友達と
同級生が地元で地道に頑張ってる天ぷら屋へ、
その店は、大通りから少し入った所にあり、数台の駐車場も備えた
こざっぱりとした店構え
「天やぶ」は地元でも愛されている店です。
夜七時前の店内は、カウンターに数人、奥座敷にも家族客が入っていて
地元の常連さんなのか、くつろいで食事を楽しんでいる割りには
店の客席が意外とゆったりとしているためか、騒々しさは感じない
いつも落ち着ける雰囲気が気に入っている。
天やぶの同級生店主は銀座の老舗「天一」で修行を積んだのち
本格的な味にこだわり続けて、長きにわたりカウンター越しで黙々と
天ぷらを揚げている。
友達だから褒めるわけではないが、新鮮な江戸前のネタがカリッと揚がって
旨いのは折り紙付き!
素材にこだわり、四季折々のてんぷらもお好みで堪能できます。
ちなみに今回はタラの芽をいただきました、サクほわピリ苦で馬鹿旨です。
酒を嗜まないものにとって、この店主の母上が手がける、銀シャリと漬け物が
これまた天ぷらと相まって食を進ます。
白飯好きには漬け物とそれだけでも食べにくる価値があります。
家族経営の典型的な形態にかかわらず、店の対応は、なれ合いの雰囲気はなく
店主の天ぷらに対するこだわりを家族がきちんと感じ取って対応している。
そして忘れてはいけない店のこだわりは、開店以来、いつきても欠かさず生花を
随所にきちんと手をかけて飾っている事です。
この店が、このご時世でもきちんとお客様に愛されている訳は
すべて一つに繋がっている、これらのこだわりの結果なのだと感じます。
なにより彼が、信頼が厚く、持久力と、生真面目さを持ちながら、誰からも愛された
その性格は、学生時代と変わらぬまま、
尚かつ、今もって商売を懸命に続けていることが嬉しくもあり、
同級の誇りでもあります。
久々の仲間内の話題には同級生の亡くなった話がチラホラでるようになり
半世紀の重さを感じながらも、リラックスした楽しくて美味しい時間でした。