世田谷市場が誕生して10年になるだろうか?
開場してまもなく、世田谷花きと場内仲卸6社が世田谷市場にお客さんを
呼び込むために、お互いに出来ること、一緒に出来ることを考える話し合いの場を
立ち上げた、当時NHKの人気番組をもじって「プロジェクトS」と名付け
何度かの話し合いが重ねられたが、これといった成果もなく立ち消えてしまった。
今また、世田谷花きからの要望で各仲卸毎に世田谷花きの各品目担当を一堂に会し
互いの現状や対応について話し合いが再開された。
世田谷花きのF川君が司会進行でこちらの要望を聞き取り、各担当からも現状について
意見を聞き、今後の対応の立て直しを模索してくれるようです。
フロコレは私と仕入担当の堀内と二人で他市場の現状や世田谷市場の可能性に
大きな期待を持っていることを話し、2時間以上の話し合いは終了した。
世田谷花きと話をすると必ず大田花きが引き合いに出される事が多い
双方の比較は、欠点や互いの持ち味が対照的なので分かり易い。
取扱金額で比べれば世田谷は大田の足元にも及ばない、
大田が前々日から全入荷量の2/3の量を競り前に売りさばいてるのに対して
世田谷は注文の引き当て以外の荷物殆どが競りにかけられる。
大田花きの売上の約半分を場内仲卸が買付、その殆どが前日の相対でまかなわれている
競り前にする仕事の質と量が、大田と世田谷の違いを明白にしている。
今後世田谷花きが仲卸をどう戦略パートナーとして取り組んでいくのか?
仲卸がそれにどう答え、手を携えていけるのか?
今後、世田谷だから出来ることや他市場のどこよりも優れている点を自らが認識して、
今日話し合った各担当者が、自らがすべき仕事の本質をもう一度見直して、
今日から出来ることを実行していただきたいと切に願います。
フロコレは入荷した品物のすべての情報を商品に公開しています。
他市場の何をいくらでどのぐらい買っているか?
何故世田谷で買わず、高い運賃をかけて他市場から買い付けるのか?
何処よりも世田谷花きで買いたいのに買えない理由がそこにあるのです。
毎日、仲卸を覗いて見てください! 聞いてください!
お互いの毎日のちょっとした積み重ねを続けることが確実に価値ある未来に
近づける第一の方法だと思うのですが!