最近、小池社長や横山社長のお供で、外に出ていろんな方とお会いする機会が増えた、
話題はたいてい将来の花業界の話が中心です。
たまに、小池さんが「金子君説明しなさい!」と説明ベタの私にも話が回ってきます。
(よく小池社長に「お前の話は分かりづらい」と指摘されるのでたいていは聞き役です)
そんな時、口にでそうな場面で言葉を飲み込んでしまう個人的なNGワードがあります。それは「花の消費拡大」で「需要喚起」という表現を心懸けています。
(個人的な考えで、決して人に強要はしていません)
先日、
小池さんのブログでもそのことが書かれていましたので、個人的な解釈を
簡単に説明させていただきます。
今まで花業界で使われた「消費拡大」という捉え方が、花が消費されて、
商売が広がっていくことが目的で、花業界の立場から"モノ"の拡販を業界内に
訴えてきた、使い古された表現だと感じています。
「需要喚起」とは、今まで花を買っていただけなかった人の立場にたって"こころ"を
呼び覚ます事を訴えています。
そして、今まで使ってきた表現をNGワードにする理由は、もう一つあります。
それは、言葉一つの表現を変えるだけではなく、自分を含めた花き業界が将来に
向けて、考え方や物事の捉え方を変えることが必要だと感じているからです。
今まで花を買わない消費者の気持ちを変えることは大変な問題ですが、
自分たちが変わる努力の方が先決だと思っています。
今、業界全体が一つになることでしか、将来の花き業界が強くなる術は無いのではと
感じています。
まず各団体、生産者、卸、小売店、個人それぞれ自身が変わらなければ一つにならず、
一つになるために変われることで1+1=が2にも3にもなれ、一人一人が強くなれるの
ではと考えています。
花業界に限った話ではありませんが、今後業界が、かつて経験したことのない厳しい
現実が待ちかまえていると私は感じています。
その中で生き抜くために、自分を変えることができるか、自分自身の為に心懸ける
ささやかな行動の第一歩が、NGワードの真相です。